消費者物価指数(CPI)が上昇傾向
コーヒー、ワイン、ガソリン…。庶民の生活に身近な商品が次々と値上がりしている。ところが、消費者物価指数(CPI)は4カ月連続のマイナスとなり、庶民感覚と統計の間には大きな違和感。CPIのマイナスは、「金利の正常化」に向け、第3次利上げのタイミングを模索している日銀にとっても頭痛。価格に敏感な主婦なら、最近の物価上昇をヒシヒシと感じているはずだ。原因は世界的なバイオエタノール燃料の需要拡大。原料であるトウモロコシやサトウキビが高騰した影響で、大豆から転作する農家が急増し、大豆は生産量の減少で値段が上昇。マヨネーズなどに使われる大豆を原料とした食用油が値上がりしているのだ。ジュースなど最終商品の値上げも相次いでいる。原油価格の高騰を受け、レギュラーガソリンは9カ月ぶりに140円台に突入。ティッシュも原油高を理由に昨年夏から1割以上も値上がりした。円安・ユーロ高を背景にワインやシャンパンも相次いで5%程度、値上げされている。庶民感覚では“インフレ不安”が着実に高まっている。一方で5月のCPI(生鮮食品を除く)は前年同月比0・1%減とマイナスのまま。先行きについても、物価の番人である日銀は「目先、ゼロ%近辺で推移する」とみている。総務省が取りまとめているCPIは「食料」「衣料」「保健医療」「通信」「娯楽」「家電」「家賃」など計584項目に上る商品やサービス価格を集計し数値化したもの。このうち天候による価格変動が大きい生鮮食品61品目を除いた数値が、日銀の金融政策の判断などに影響を及ぼす統計として重要視されている。
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